Nine of Pentacles・・・
極論を言うとするなら、
何事に於いても人は
独りでは自分自身を
存在たらしめる事さえ
ままならないものなのです。
想像してみてください。
この世にあなた以外の人が
誰一人としていなかったとしたら、
あなたは何者になれるでしょうか？
自己の存在は
あたかも絶対的なものであるように
考えがちですが、
本当の意味での自己の存在とは、
他者との相対的な関わりの中でのみ
成立するものなのです。
この世にあなた一人しかいなかったとしたら、
あなたをあなたたらしめる証しは
何処にも無くなってしまうのです。
逆に言うならつまり、
あなたと言う存在は
他者があなたを
あなたとして
定義することにより、
あなたはあなたでいられるのです。
だから今、あなたがここにいる事に
感謝をしましょう。
あなたを
あなたたらしめてくれる他者が、
あなたの存在の証人となってくれる事に。
こうして人は、
人との関わりの中で
自己を確立させてゆけるのです。
どうかあなたを
あなたとして見てくれる人に
感謝をし、思い遣ってあげて欲しいのです。
あなたを
あなたとして
見てくれる人がいるお陰で、
あなたは、あなたでいられるのです。