楽園の狭き門

Six of wands・・・
僕たちは一瞬、一瞬
常に生まれ変わり
新しくなっていく存在なのです。
例えば、
一秒前のあなたは、あなたの前世の姿。
一秒後のあなたは、あなたの来世の姿。
一瞬、一瞬の生まれ変わりを積み重ねて
その心自身そのものが
楽園を形成していくのです。
一秒前のあなたより
今のあなたの方が、
また今のあなたより
一秒後のあなたの方が
より楽園に近づいているものなのです。
それはなぜでしょう。
今この瞬間や、
過去や未来の事象全てを含むものこそ
この世に存在する絶対的な楽園なのです。
それ故に、
毎瞬の体験そのもの、
あなたを含めた毎瞬そのものこそが、
この世に存在する絶対的な楽園の
一部分であるからです。
楽園の様々な部分をその手に触れ
やがて楽園にある全てのものを触れる、
それこそが人生に与えられた
基本的な摂理なのです。
楽園には、どうしても触れておきたい
甘美なものもあれば、
出来れば避けて通りたい
醜悪なものだってあります。
僕たちは、それらの全てを
受け入れ、その手に触れなければなりません。
そうしなければ、
自分自身こそ楽園であったのだと
悟るに至る事は叶わないからです。
この世の楽園は
あまりに広大で、辿り着けない者など
一人もいません。
しかしながら、
出来れば触れたくないものさえも
触れねばならないので、
楽園の入り口にある門は
非常に狭いものでもあるのです。
楽園はあなたに言います。
それでも、その門をくぐって
楽園の全てを味わって欲しいと・・・。