憧憬のタイムカプセル

Je pense à~
14年ぶりでした。
何がって?
昔僕がバンドをやっていたとき、
スタッフをやってくれていた人です。
その人から、
ライブのチラシ伝いに
このチラシに写っている人は、
T○+D○○の
ギタリストだった
IKUYAだという事を知って、
プチメを送ってくれたんですよ。
これは僕にとっては
ちょっとした事件というか、
青天の霹靂というか・・・。
いや、簡単に言うなら
こんなネットで再会を
果たすなんて、
思っても見なかったのです。
今思い返すと、
当時バンド時代の僕は
人が支えてくれる事の
ありがたみを
全然理解していませんでした。
まあ、若かったから
余計にそう思ってたんでしょうけど。
今、独りでライブ活動をして
準備、後片付けをしつつ、
なおかつ物販を売ったりとか、
ライブの時は本当に
猫の手も借りたい状況なのです。
そんなとき、
いつもサポートしてくれたのが、
その例の昔のバンド時代の
スタッフさんだったんですよね。
多分、この記事も
その人は読んでいる可能性もあるので、
敢えて、真実を書かせて頂きます。
あの当時、あなたが
僕たちにしてくれた事に
どれだけ助けられただろうか。
その有り難みに
なぜ気づけなかったのか。
今、ライブのとき
あれもやり、これもやりと
本当に大変です。
バンド時代の僕は、
サポートしてくれるのが当たり前
とでも言わんばかりに、
こんな嫌な言葉を使う事は
無茶苦茶に失礼なんですけれど、
当時の僕は、
ただの「使いっ走り」のようなものと
考えていて、
あなたがいかに
縁の下の力持ちになってくれていた事に
気づけなかった事が、
今になって悔やまれてなりません。
今度、会おうという話になっているので、
その時には、
ほとんど使いっ走りにしていた事を、
きちんと謝りたいと思ってます。
あなたがいたから、
僕たちはつつがなく
ライブをする事が出来た。
今では、ライブでするべき事
全てを自分でやらなくては
いけない身となって、
ようやくあなたのやっていた事の
大切さが身に染みて理解が出来ました。
なのに、バンド時代の
最後の最後まで
労いの言葉ひとつも
かける事はなかったし、
かける必要性にも気づいていませんでした。
『ごめんなさい』
そう言う意味では、
本当に『ありがとう』なんです。
当時の自分のものの考え方は
最悪だったと思うし、
恥ずべき態度だった事を
痛感している今だからこそ、
きっと神様が、
「ちゃんと実際に顔を合わせて、
お礼と陳謝をするんだぞ」
そう言って、
その14年前に切れた縁を
再び繋いでくれたような気がします。
僕が当時やっていたバンドの
面々は、今も音楽を続けていたりとか
2児のパパになってたりとか、
14年分の時間が
今、この一瞬の中に凝縮されて、
懐かしさと、当時の自分の愚かさが
胸にいっぱいになって、
複雑な気持ちです。
ただ、今度会ってお話をするとき、
直接に14年間
言えなかった(生意気にも言う必要性を感じなかった)
『ありがとう』
必ず言いたいと思います。
なんというか、
最近は僕自身ライブ等々の
音楽活動を始めたせいか、
14年間切れたままだった
人生という名の糸が、
再び繋がりはじめ、
歯車が再び動き始めた事を
ひしひしと感じております。
もう、あれから14年です・・・。