XXX. 慎みなさい

慎みなさい。
人はいかなる時も
慎みをもってあるべきなのです。
慎みは
人に対する思い遣りの
発現でもあります。
よって
人への思い遣りを欠かさない人は
慎み深い人でもあるのです。
慎みをもつ人は
他人の細かな変化に気付き、
他人の小さな心の揺れに気付き、
そしてそれを気遣い
時には癒し手に、
時には何も知らない振りをして
寡黙になり、
常に相手にとって
善かれと思う事に心を砕きます。
つまり、
慎み深さというものは
思い遣りの深さでもあるのです。
こうした時の人というのは
単純なもので、
人への思い遣りをもたない人ほど
物事に対して
慎みをもたないものなのです。
慎みとは
寡黙な優しさでもあります。
自分の事しか考えられない人間にはない
寡黙さがあります。
それらは全て
はっきりと
その人の行動となって
顕われる事でしょう。
慎みをもって
物事や人と接しない人は
人への思い遣りにも
欠いた人でもあるのです。
それを知るには
その人の言動を観察すれば
一目瞭然のことでもあるのです。