XXIX. 謙遜しなさい

謙虚でありなさい。
謙虚である事の尊さを知る者は、
何に於いても
思慮深く、よく洞察し、
そして独自の
頷かずにはいられない
哲学をもっているものです。
人生という日々の中、
謙虚さというものは
その人の様々な能力を
磨くでしょう。
また、
磨くべくして
謙虚であるとも言えます。
この真理を知った者は
希有であり、
より幸福なものなのかも知れません。
常に謙虚さを意識した生活を
過ごすものは
間違いなく賢者です。
己の身の程を知った
最も気高き
賢者です。
それ故に
気をつけなければなりません。
謙虚さを忘れたとき、
それまで積み重ねてきた
あらゆる尊い偉業は
すべて崩れ去り、
己の作った瓦礫の下に埋もれて
身動きが取れなくなってしまうからです。
そうならないためにも
人は謙虚であり、
そして賢者である必要があるのです。