『生きる』という芸術作品

XVII berkana
あなたが何か一つのことを
する度に、
何か一つの事が
生まれます。
正確には
生成されます。
それがどんな意味を持つのでしょう。
その意味とは、
人生こそ、最も最大にして
最も尊い芸術作品なのです。
なにより生きてこそ、
その芸術はどんどん
上書きされていくように
展開していきます。
そして人生最期の時
思うのです。
生まれてから最期の時まで、
自分の作り上げてきた芸術は
いかようなものであったかを。
また、
その芸術を真摯に作り続ける事もできれば、
放棄する事も出来るのです。
あなたは、
人生と言う大きな作品を作り上げていますか?
それとも放棄してしまっていますか?
多くの人にとってそれは、
未だ作られる事のない、
手つかずで未完成の
芸術と言わざるを得ないかもしれません。
しかし、たった一度でも
自らの人生の意味を知ったのなら
きっともう、
そのまま芸術作品をつくる、
つまり「能動的に生きる」ことを
しなくてはいられなくなるはずです。
人生とは芸術です。
ただそこに生きる事、
たったそれだけで立派な作品なのです。
故にこの世には、
無数の芸術作品が
まるで蝶が舞い踊るように
燦々と輝き瞬いているのです。
どうか、
人生の意味に気付いたのなら
自身に与えられた作品を
大切に、そして愛でながら
作り上げていって欲しいのです。