心に錨(いかり)を、

Six of Swords・・・
今在る人生の出来事に
波風が立っているときこそ、
慎重にならなくてはいけません。
そう、心に錨(いかり)を降ろすのです。
冷静に、慎重に、
あなたの心という小舟が傾き
沈んでしまわないよう、
優しく降ろすのです。
深呼吸をして、
どんな荒波からも身を守る事が出来る
どっしりとした錨が
心の底でしっかりと留めてくれていることを
信じて欲しいのです。
そうすれば大丈夫。
錨のお陰で
心は微動だにせず、
思いもよらなかった場所へ
流されてしまう事もありません。
大きな嵐が来そうな時には
思い出して欲しいのです。
自分は心の錨をその手に持っている事を。
冷静に、慎重に、
そして優しく
心の一番下、底に錨を下ろし
激しい雨風の中でも
あなたの心の真実だけは
何処にも流されないようにして欲しいのです。
なぜなら心の真実とは
まさにあなた自身、あなた本人の
真の姿だからです。
嵐の時にこそ錨を下ろし、
嘘偽りも無く、
揺るぐ事の無い
真実のあなたであって欲しいのです。
ただ、荒波が過ぎ去ったら
錨を上げ、
また風の吹くまま、
波の行くまま、
そんな日々の生活を
繰り返し、
柔軟に過ごしていれば、
いつの間にか知らぬ間に
あなたの精神に
あなた自身、オリジナルの
哲学、思想が芽生えているはずです。