XLVII. 助けなさい

もし目の前に
苦しみ、途方に暮れている人が
いたとしたら
迷わず助けなさい。
ただ、
手を差し伸べるだけが
「助け」になるとは限りません。
「助けないこと」が
逆に「助け」に
なりうる場合もあることも
心に留めておいて欲しいのです。
そしてその「助け」に
見返りを期待してはいけません。
本来、純粋な意味での
「助け」とは
ただただ救いを与えるのみの
行為であって、
交換や取引ではないからです。
無償であることこそ
真の「助け」なのです。
何の期待も無く
ただただ「助ける」人は
また、何かの折りに
必ず他者から助けられることでしょう。
しかしながら、
助けが欲しい時に
助けの手を誰も伸ばしてくれない、
そんな時もあります。
そんな時は思い返してください。
「助けない」事がかえって
「助け」になる場合もあるということを。
そう考えれば、
いついかなる時も
「助け」は常にその傍らに
あるものとなるのです。
故に助けなさい。