自己認識としての相違

C.6/R
自身の人間関係に於いて
物の考え方や嗜好が
相容れない、異質でかつ
反発してしまう、
そんな人間がひとりやふたり
いるものです。
その存在そのものが
相容れないのは仕方が無いでしょう。
しかし人生に於いて、
その相容れない人間を
人生の場面に配置することによって、
何かを暗示し、
気付きをもたらそうという
力学が見えないところで
働いているものなのです。
その相容れない人の
何が気に入らないのか、
何を受け付けないのか、
しっかり熟考して
見極めるべきです。
その事によって人は
自身の嗜好のディテールを
把握することが出来るのです。
つまりは
自身の心の全体像の指向性の
暗部を知ることとなるのです。
だから人は
相容れない人間と
対峙しようとせず
黙殺したがるのです。
しかし黙殺してはいけません。
その心の暗部も
自身の心の一部であることを
認めるために、
その相容れない人は
自身の人生の舞台に現れているのです。
そうした闇の部分も含めて
自分であることを
暗に告げているのです。