XLVI. 振り返りなさい

振り返りなさい。
たまには
自分の辿ってきた
人生の足跡を振り返ることも
必要です。
自身が為してきた
行為であるところの
「過去」というものは、
自分自身をより深く、
賢くさせてくれる
素晴らしい教材です。
過去の自分の行為を省みて
その結果、そこから何を得たのか
そして何を失ったのか、
よくよく考察するのです。
人は「過去」に
留まると自身の心に
破綻をきたしますが、
前に進み「過去」を
省みる事によって、
自我の滋養となるのです。
それ故に
省みなさい。
そして推し量るのです。
あの時自分は
正しい決断をしたのか?
あの時自分は
人を赦せたのか?
あの時自分は
正直であったのか?
それらを自問自答する事によって
今後の自分の在り方が
見えてくるはずです。
ただしそれは、
自分自身を高める在り方で
なくてはなりません。
そのために振り返るのでなければ、
それは
「過去」という時間に
留まっていることと
同じこととなってしまいます。
過去を大切に
振り返り、省みなさい。