XXXII. 悟りなさい

悟るのです。
全ての物事に於いて
一歩引いて達観するのです。
心のさざ波を
静かに落ち着かせるのです。
心穏やかでないと
はっきりと
留意しておかなければならない
物事さえ
見失ってしまいます。
それはまた同時に、
自分を見失った状態でもあるのです。
ここで言う「自身」というのは、
自分を取り巻く世界の全ての事。
それを見失う事は、
自身の世界を見失っていると言っても
過言ではありません。
しかし物事を静観し、
また達観すれば
見えてくる、
自身の世界の真の姿が見えてくるものです。
そして正しい選択を選びとる
英知さえも
手にする事が出来るのです。
「悟る」ということは
別にこの世の真理に気付くなどと言う
大仰なものではないのです。
日々の中で「悟り」とは
より客観的に物事を捉え、
そしてそれを冷静に分析して
導き出される答えなのです。
心に動揺が無ければ
いくらでも
日常の中に「悟り」を
体感する事が出来るのです。


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