XXXIII. 想いなさい

想うのです。
人は想う事によって
様々な事を実現させてゆきます。
つまりは
「想う」という行為こそ
現実を創造する行為である事に
他ならないのです。
故に想いなさい。
想う事によって
人は様々な物事を為し、
その結果を得、
そしてそこからまたさらに
新たな行為を「想い」、
生み出してゆくのです。
そうであるのなら、
人の最大の創造物であるところの
人生もまた
「想い」から成り立っている事を
知る事となるでしょう。
「想い」なくして
人生は創られはしないのです。
それでも人生は
未来に向かって
あたかも勝手に動き出した歯車の様に
動き出していくように思える事でしょう。
しかし勝手に動き出す
人生などありはしません。
人生は、いかなる場合に於いても
その人の為した行為、
つまりは「想い」の編み上げた
タペストリーのように
色とりどりに
広がってゆくものなのです。
想いなさい。
想わなければ
人生はただの少しも
動く事はあり得ないのですから。