世界の体温

五月も半ば。

晴れると暑いです。
夏のように。

昨日、少し時間が空いたので
名古屋を一望できる
地元では有名な丘(山?)にある公園へ
ぶらっとしに行ってきました。

360度、名古屋の街を一望できるそこで
ぼーっとしてたんですが、
なんとなくスマホで
ニュースを読んだりもしたりとか。
で、思ったのは、
つくづくなんでこんなに
世の中というものが
ややこしくなってしまったのだろう??
という事。

いや、自分の人生、個人的に
どうこうというのではなくて、
「この社会そのもの」がです。

平気で嘘をつくやつ。
平気で人を傷つけるやつ。
欲しいものばかり。
もの、モノ、物。

もしかすると昔から、
それこそ何百年何千年も前から、
人というものは
その根本が下衆なのもので、
僕がそういう人間に
嫌気がさしている、
いや違うな。
飽きているのかもしれません。

誰もが自分専用の覗き穴から
世の中を見ているその様を
僕もまた
自分専用の覗き穴から見ているのかもしれない。

けれど思う。

人間ってものは
こんなに狭い存在だったのかと。

人というものは、
もっと無限に広がる「何か」を
内に秘めている物だと思っていました。

けれど実際は
大したものを秘めているわけではなかったのですね。

そこに気づいたら
実に人間という存在が
つまらないものに思えてきたのです。

でも、難しくしているのは
全部人間なのだとも思っています。

とにかく切に思うのは、
普通に冬が過ぎたら春が来て、
夏が来て、やがて秋になり
また冬が来る。
そんな季節という流れの中に
音楽があり、歌があり、詩がある。

どうして
たったこれだけのシンプルなことが
ままならない
世の中になってしまったのでしょう。

たったそれだけのことなのに。

僕が冷めているというのは
きっと間違いで、逆だと思うのです。
温度がなくなっているのは
世の中の方だと。