人間関係における挫折の真理

D.4
人間関係における
挫折というものの正体は
大抵の場合、
その根底に
「不信」があるのものです。
「不信」が疑念を呼び
疑念が誤解となり
正常かつ健全な
人間関係の歯車を
停めてしまうのです。
では「不信」に感じる
その対象は
何ものなのでしょうか?
それは相手ではないのです。
自分自身なのです。
そしてまた、
それこそが「不信」の
正体でもあります。
「不信」とは
自分自身が
自分自身を信じる事が出来ない状態。
自分自身を信じられないが故に、
対象となる相手に
その汚名を着せて
「誰それは信じられない」
と言う。
自分以外の誰かを
信じていないという事は、
単純に自分が
その状態、状況、実情を
信じず、
そしてまた
自分自身がそれらを肯定する事を
疑ってかかっているのです。
その状態を平たく言うのなら、
自分が信じられない状態とも
言います。
何故なら、
自分自身がそれを信じる事を
許さないから。
自分自身が自分自身の判断を
疑っているから。
それ故に、
「不信」の根源とは
自分自身に対する「不信」なのです。
本当のことを言うのなら
実のところ、
全ての答えは
自分自身の中に潜んでいるものなのです。