出会いという梶

D.3/R
出会いというものに
期待感を覚える人は
きっと大勢いることでしょう。
確かに出会いは
自身の人生に於いて
特殊な力学を持った
舵取りの役割をするものです。
それが
良き事であろうと
悪しき事であろうと。
出会いというものが
そう言う性質を持ったものである
とすれば、
なおさら
その出会いには注意を払わなくては
なりません。
出会いこそが
人生という大海を渡る船の
梶となるものであるのだから。
出会った人を
どんな色眼鏡で見る事無く
ありのままを見、
そして
その人との出会いが
自分にとって
何をもたらすものであるのか
熟考する必要があります。
そしてまた、
幻想にも似た
期待を持つ事さえ
許されません。
出会いとは、
自分自身の人生の方向を
変えるだけの影響力を
持ち合わせているだけに、
その出会った人が
果たして真に
何をもたらす人であるのか、
何をもたらす役割を持って
目の前に現れたのか、
よくよく
考え判断する必要があるのです。
何の考えも無しに
人を自身の身勝手な色眼鏡で見、
自分自身の人生が
あらぬ方向へと向かい
途方に暮れないためにも。