XXIV. 捨てなさい

捨てなさい。
人生に於いての
あらゆる苦悩は、
物事に対する執着であると言っても
過言ではないのです。
何かを手に入れたい。
誰かに何かをして欲しい。
憧れる何者かになりたい。
それらを為すために
行なう事は
確かに自己の成長を促すでしょうが、
必要以上に
その事の固執すると
かえって自身にとって害悪となりかねません。
求める何かがあればこそ、
その事柄に対する
執着を捨てる事が
大事となってきます。
なぜなら、
執着は心を頑にさせ
心、精神を
「欲しい」その1点に集約させ
動けなくなってしまい、
結果として
自己の成長は実現せず
結局は何も手に入れられずじまい、
全てが徒労に終わってしまうのです。
もう一度言いますが、
何かを欲する事は
人にとって有害な事ではありません。
むしろそれが、
自己の成長の原動力となるでしょう。
しかし執着は
人の精神をそこに留まらせしめ、
そこから先へ向かう可能性を
閉ざしてしまうのです。
その事によって
人は苦悩します。
故に執着は苦悩の大元であると言っても
過言ではないのです。
自己を先へ進ませしめ、
更なる高み、更なる幸運を
求めるのであれば、
その事に対し
執着を捨てる事です。
執着を捨て、
苦悩を手放すのです。
それが出来れば
自信の人生は新しい段階へと
いとも簡単に
進む事が出来るでしょう。