XXIII. 守りなさい

人には守るべきものが
たくさんあります。
例えば、家族、自信の誇り、
交わした約束、自身で決めた戒律・・・。
守るという行為に先立つものとして
決意があります。
決意ありきで守るべきものがあるのです。
それ故に
守るという事は
大切なものなのです。
自信の持つ
守るべきものとは、
決意を持って望んだ
自分自身に課した
挑戦でもあるからです。
そこには
その挑戦に打ち勝つ心の
強さが求められます。
自信の守るべきものが
いかに自分にとって
絶対的な存在であるかが
求められます。
そしてまた、
守るべきものがあるという事は
人にとって
非常に尊い事でもあるのです。
なぜなら、
守るべきものがあるという時点で
人を人足らしめるに充分な
理、つまり
自信の存在理由が
そこには
あるからです。
守るべきものがあるという事、
それは
自分が自分で在るための
理由付けの
最小単位でもあるのです。