XX. 任せなさい

全てを時の御心に
任せれば良いのです。
そうすれば
あらゆる苦痛、苦難は
ただの幻想であった事に気付くはずです。
しかし、その境地に達するまでには
厳しい試練が待ち構えている事も
また事実です。
この世のありとあらゆる万物は、
それにとって
最も良き方向へと向かっていく理を
持っているのです。
時の流れが
たとえあなたに
苦難を与えたように見えたとしても、
それはただの幻想です。
結果的にはそれは
全て、必ず
あなたにとって良き方向へと
向かっていると断言しましょう。
なぜなら、
それこそが万物、
森羅万象の理であるから。
苦難のように思える事象に出会っても
それにあがなう事無く
受け入れ、従う事、
これは
あなたがこの世の万物の
一つの個というものである限り、
その万物の理に
適った事でないはずはありません。
それ故に
任せれば良いのです。
目の前を通り過ぎてゆく事象を
ただただ客観的に、
そしてその事象が
あなたにとって
結果的に良きものになる事を
信じきった時、
あなたの心には
真の心の平安が訪れるでしょう。
そのために味合わなければならない
苦難でさえ、
心の平安を悟るための
とある一種の
単なる事象の一つに過ぎないのです。