慎重さと臆病さ

D.4/R
時として人は
その人生の局面に於いて
よくよくの慎重さを求められる、
そう言った場面に
出くわすものです。
しかし、
慎重さと臆病さを
混同してはいけません。
臆病さとは
本来前に進むべき時に
悩みに悩んで
前に進めない、
もしくは
前に進む事を
放棄した状態の事を言います。
しかし慎重さとは
真に前に進むべき時が来たとき、
その踏み出す足の方向を
しっかり確かめ、
よくよく精査する行為なのです。
そこには
人生のとある局面に於いての
行為の放棄は存在しません。
むしろ
行為の行使の為の
熟考と言えるでしょう。
慎重さと臆病さの差異を
見極めるのは簡単です。
慎重なのか否か、
臆病なのか否か、
その差は
自分の人生に与えられた行動を
行使するのか、
放棄するのか、
その差だと思って間違いはありません。
そして我々は
生きるために与えられた権限を
行使する方向において
大いに悩むべきである事を
この事から
示唆しているものでもあるのです。