「成功」という引力の法則

D.6
何かしらの物事を達成し
その願望が叶った時、
人はそれを「成功」と呼びます。
「成功」というものは
引き合ったり、
反発し合ったりする性質を持っていて、
人によっては
常に列ね従えるように
成功を次から次へと掴む人もいれば、
その逆に
何故かと不思議に思うほどに
その「成功」から縁遠く、
ともすれば一生かかっても
一つの成功さえ手に入れる事が出来ない
そんな人もいるのです。
時に人は言います。
「成功」とは
その影に多大な努力、労力が隠されていると。
またこうも言います。
「成功」とは
その人の現実の認識の仕方によって
成功足らしめたり、
そうでなかったりするものであると。
「成功」の正体とは
果たして本当に
それらのようなものなのでしょうか。
答えは否でしょう。
この世には確実に
絶対的な「成功」を手に入れた人物が
どれだけいる事か。
それもほんのちょっとした
偶然の機微によって手に入れたりとか、
周りの人間が羨むような成功にも
満足する事の無い人が
どれだけいる事か。
「成功」というものは
掴む事の出来る人には
いくらでも掴む事が出来、
掴む事の出来ない人には
死ぬまで掴む事の出来ないものなのです。
何故か。
そもそも「成功」とは
引き寄せるものであるからです。
成功を引き寄せる体質を持つ人は
いくらだって成功を引き寄せます。
「成功」を掴めるか、掴めないか
その分岐点など無いのです。
悲しいかなそれは、
持って生まれたものなのです。
ただひとつ言える事は
「成功」だけが
人生という哲学の答えには
なり得ないという事。
「成功」を掴んだにせよ、
死ぬまで掴めなかったにせよ、
今際の際までに
それを通して
どれだけの事を
学び悟ったのか、
それが大切な事なのです。