恋と依存

H.A/R
時として、
恋人はいつまで
自分のそばにいてくれるのだろう、
もしかしたら
自分が相手を想っているほどに
相手は自分のことを
想ってくれてはいないのではないか、
そんな不安に駆られることは
よくあることです。
そんな時に
絶対的に信じられるものは何か
よくよく考えてみてください。
恋人を信じたいが為に
恋人を必要以上に
束縛したり、依存したり
心配したり・・・。
そのような時というのは、
恋人を信じようと
その確乎たる証拠を求めますが、
その証拠はいつまでたっても
見つけることは出来ないでしょう。
恋人達の間で
絶対的に信じられるべきものは
自分自身に他ならないからです。
この場合、
相手を信じるということは
自分を信じるということと
同義の意味を持ちます。
なぜなら、
相手を信じると決めた自分の意思を
絶対的に信じなければ、
相手を絶対的に信じることなど
できないからです。
恋というものは
相手を縛る行為ではないのです。
まして
相手に依存し平安を得るための
方便でも道具でもありません。
恋とは
どこまで自分を信じることが出来るかを
試される試練なのです。
自分の信じる物が揺るがないことを
試される試練なのです。
恋人同士、
何の考えもなしに
快楽に耽るのも良いでしょう。
しかしその恋が行き止まりに達した時、
嫌がおうにも
「信じること」の意味を
考えさせられます。
ならばあらかじめ、
少しずつでも良いから
互いの関係が良好なうちに
なんとなくでも
恋に於いて「信じる」事の意味を
頭の片隅に置いておいた方が、
恋が行き止まりに達したときの
心構えが違うというものです。
結局のところ
恋に限らず人間関係というものは
まず、
自分を信じるところから始まるものなのです。