自立した愛

H.3
愛情というものは
多すぎると
相手の心に負担を生じさせるものです。
遠くから見守る
愛情というものがあり、
それはつまり
自立した愛情であって、
過剰な愛の比べ物にならないほど
実は深い愛だったりするのです。
手放せる勇気を持てる愛、
それこそが
真の慈愛というものなのでは
ないでしょうか。
ただ過剰に与えるだけの
愛情は
相手に依存心を植え付け、
そして虜にし
縛り付け
どこへも行けないようにさせてしまいます。
それほど
愛情を受ける側にとって
不幸な事はありません。
愛はその意味を
はき違えると、
相手に対しての
毒になるのです。
過剰な愛を与えられたものは
次第に弱っていき、
独りでは何も出来なくなり、
そして破滅の道を辿ります。
愛する人を真に愛するなら、
破滅させたくないのなら、
愛する人を手放す
勇気が必要であり、
それこそが
正常な愛の形なのです。