その時起こった事:3

病室に精神科医がやって来た。
そう、その日は
1ヶ月待った精神科の診察日だった。
その日は症状の概要を
訊かれるくらいで済んだのだが、
精神科側とその時入院していた
消化器内科側との間で
相談がされていたようだった。
その相談の結論が、
初めに話した
多量の精神薬投与による
麻痺性腸閉塞。
つまり、精神薬の飲み過ぎで
腸が麻痺して
動かなくなってしまっていたのだ。
ということで、
消化器内科側での処置としては
1回目、2回目の入院と変わらず
一時点滴のみで腸を休ませ、
ある程度、腸が動いてきたら
食事を摂るという流れで治療が再開した。
そして大きく変わったのが
精神科側の治療方針。
今まで、街の精神科医は
足し算方式で
症状が出れば薬を増やすという
やり方を改め、
引き算方式で
麻痺性の腸閉塞を起こさないため
飲まない方が良いものを
どんどんと切っていくやり方に
変わった。
処方される薬もがらっと変わり、
禁断症状(離脱症状)が起きるもの以外は
全てカット。
禁断症状が起きるものについても
徐々に量を減らし、
副作用のより少ない精神薬に
切り替えることとなった。
つづく・・・。