波のごとき人間関係の多重性

H.2/R
時として
人の心はすれ違い
互いの距離は
離れていってしまう、
そんな悲劇を
体験する事はままあります。
人の心は
恒常的に同じ状態を
保つ事はありません。
移り変わってゆく現実を
生きているかぎり
その現実に対する反応も変わり、
そして
ものの考え方、観念、概念、思想
そうしたものも
刻一刻と変わっていって
然るべきなのです。
となれば当然、
それまで意を同じくしていた
仲間が袂を分かつ事があっても
何の不思議もないのです。
それどころか、
そうなったところで
ごく自然の成り行きであるとも
言えるのです。
人の心がすれ違う時、
それはある種の
人生で突き当たる
分岐点のようなものです。
すれ違う両者の
心が刻一刻と変わっていく限り、
その分岐点も
避ける事は出来ないのです。
もし、
人間関係に於いて
すれ違いを経験したのなら、
無理に執着すべきではありません。
すれ違ったときこそ
我が道を行くべきなのです。
人はこうして
出会いと別れを繰り返して、
人生に於ける様々な事を
体験するよう
仕組まれているのです。