波の音 君の声

波の音
君の声
波の音
君の声
波の音
君がふとした瞬間に見せた
油断した顔を
見逃さずに写真に収める
その仕返しにと
両腕をばたばた羽ばたかせて
波しぶきを
噴水のように飛ばす君
真白な制服は
しぶきに濡れて
少しひんやり冷たかった
水しぶきから逃げて
海岸線を走った
宝石箱をひっくり返したような
波打ち際を走った
振り返ると
君が大きな声で名前を呼んでる
君の声
波の音
君の声
波の音・・・君の声・・・