『木(Les arbres)』

Idée visuel
『木(Les arbres)』
木の葉。
それは僕たちの魂のようなもの。
木の葉を垂らす
枝をたどると
更なるより太い枝に出会います。
他の木の葉もそう。
枝をたどれば
更なる太い枝に合流するのです。
こうして木の葉が
その大元となる枝を
順番にたどっていき、
最後は一本の太い木の幹へと合流します。
木の葉。
それは僕たちの魂の真理のようなもの。
魂を奥へ奥へと分け入っていくと、
さらなる大きな自己に出会います。
他の魂もそう。
奥へ奥へと分け入っていけば
たくさんの魂が共有する、
さらなる大いなる自己へと行き着くのです。
その大いなる自己もまた
さらに奥へと分け入っていくと、
数々の大いなる自己が共有する
さらにもっと大きな自己に
出会う事が出来るのです。
こうして魂の源流を、
上流に向かってさかのぼっていくと、
最後には一つの
「共通認識」とも言える
魂の根源にたどり着きます。
その魂の根源は、
大地という土の中に根を張り
地球にある僕ら全ての存在として、
天高くへ昇るように
次から次へと枝分かれしていくのです。
他の木々だってそう。
他の木々も同じ地球の大地という
土の中に根を張り
天を目指して枝分かれをしていく。
そんな膨大な経路の末端にある葉は
僕ら自身。
僕も、あなたも、あの人も、
全てが同じ幹から、同じ大地から
天に向かって枝分かれをしながら
伸びていき、
最後は葉という自己へと辿り着く。
「木」とは魂と宇宙の系譜をかたどった
ひとつのモニュメントなのかもしれません。
イデ・ヴィジュエル
『木(Les arbres)』