「苦」が永遠と思えるのは
自分がその「苦」をいつまでも
見続けているから。

「苦」というものは
いつかは過ぎ去って行きます。
もちろん「苦」だけでなく
「楽」にしても同じ事は言えるのですが。

何にしろいつかは過ぎ去る。

特に「苦しみ」は不快であるが故に
早くそこから抜け出したくなります。
抜けようと意識する事自体が
「苦」から逃れられなくしていたりするのです。

それ故に「楽」というものは
そこから逃れようとしないから、
あっという間に過ぎ去って行くように感じる。

「苦」も「楽」も要は
個人的に感じる
心地良いか不快かの違いなだけで、
どちらも本質は同じです。

やって来ては、いずれ去る。

しかし「苦」というのは
永遠に続くように感じる。

そもそも「終わり」がある事を知っている
「苦」など「本当の苦」ではないのです。

そう、永遠に続くと思うから
「苦」は「苦」となり
いつまでの「苦」のうちに囚われてしまう。
そしてそこから逃れようとする事で
さらなる「苦」を生みだすのです。

「楽」というものは
当然、肯定的に捉えるので
それはあっという間に過ぎ去って行きます。
逆に「苦」は
否定的に捉えてはねつけようとする為に、
過ぎ去って行く通り道を通れないので
いつまでもそこに残ってしまうものであったりします。

永遠と思われる、その「本当の苦」
それがまさに「本当の苦」であると
認識し、肯定すると
「苦」を超える事が出来ます。

もちろん、肉体的な苦痛というものもあるでしょう。
ましてそれが一生続くような
苦痛であれば、なかなか
その様に達観する事は難しいでしょう。
それでもやはり、
そんな肉体的な苦痛も肉体があるから
苦痛を認識しているのです。

とは言っても、肉体的な苦痛から逃れるため
自傷に走ってしまうのは本末転倒です。

何故なら、「苦」から逃れようとするほどに
「苦」はそこに滞留し続けるように、
自分から逃れようとすればするほど
「否定的な自分」は「否定的な自分」のまま
そこに滞留してしまうからです。
そして永遠に動けなくなる。
それが幻想であると気付くまで永遠に。

「苦」はいつまでもそこで「苦」であり続ける。
しかしまた、一度肯定してしまえば
あっという間に過ぎ去るものでもあるのです。

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