狂った卵

Je pense à~
狂ってます。
目に見えて狂ってます。
誰が見ても狂ってます。
何もかもが。
何の事か?
もちろんこの世の中の事。
思うんですよね。
今、世の中は
これまで慣れ親しんだ
色々な観念、価値観、思想、
そうしたものが
卵の殻を割って
新しい姿に変化するための
過程にあるのじゃないかって。
すでに過去のものとなりつつある
習慣や、物の考え方に
固執すればするほど、
これからの世の中は
辛く生きにくい
世の中になるんじゃないか、
そう思うんです。
今まで支配していた
時代の波は、
もう砕け散りはじめています。
その波に固執して、
未練がましくまだ
その波に乗っていようと
必死になればなるほど、
砕けていく波に飲まれ、
時代という海の藻くずに
飲まれ消えてゆくのでしょう。
この世のありとあらゆるものの
解体が始まったような気がします。
解体のあとは、
新たな世界の価値観、思想を
再構築しなければならなくなるのでしょう。
狂って見える?
当たり前です。
それはもう必要のない
古いシステムなのだから、
おかしく見えて当然です。
今のこの世界を、
狂った世界と見えない方が
深刻です。
なぜなら
未だに崩落してゆく瓦礫に
しがみついて、
その世界こそが
これからもずっと続く世界だと
信じているのだから。
ただ、これだけは
心に留めておいた方が
いいと思います。
この世界の誰もが
新しく再構築される世界に
存在出来るとは
限らないと言う事を。
それはくじ引きではありません。
その人の心の在り方ひとつで
ふるいにかけられるものだと
思うのです。
それ故に希望はあります。
この世の全ての人が、
新しい価値観などに
その目を向けさえすれば、
誰もが簡単に
新しいルールの世界に
迎え入れられるのではないでしょうか。
だから今はまだ
この古い世界を見て、
狂っていると思えても
何の不思議もないのです。