パソコンのアプリに
Feedlyというのがあります。
簡単にこのアプリについて説明しておくと、
Feedlyというのは
ブログやネットのニュースサイトだとかの記事を、
実際にそのサイトにアクセスして見るのではなく、
Feedly（他にも同種のアプリはたくさんあります）のような、
いわゆる「RSSリーダー」と呼ばれるアプリに
そこで更新された記事だけを引っ張ってきて、
一括していろいろなサイトの記事を見るためのアプリです。
今日の朝、昼と
Feedlyで記事が読めない状態になっています。
Feedlyのサーバー自体は復旧したようですが、
ダウンしていた時間、およそ１２時間の
全世界にある記事データの取得に
時間がかかっているようで、
未だにFeedlyで記事が読めません。
Feedlyは自分の登録したブログなどのブックマーク情報を
クラウド上に保存してあり、またそれを参照して
こちらのパソコンに表示させる仕組みになっているので
ここが止まるとFeedly自体が
全く使えない状態となるのです。
ちなみに今回、同じタイミングで
クラウド上で文書を作成したりする
Evernoteも一時ダウンしていたそうです。
今この記事もEvernoteで書いていますから
他人事ではありません。
さて、どうしてこのような事態に陥ったのかというと
実はネットワークに繋がっているパソコンの
ある機能を使った犯罪に巻き込まれたのです。
DDosと言って、
ネットワークに繋がったパソコン同士が
ちゃんと接続されて、かつ止まっていないか確認するための
通信のやり取りがあるのですが、
これを連続で大量に行うと当然回線はパンクして、
ともすればパソコン（サーバー）自体も
オーバーロードしてしまうこともあり得ます。
そして、こういうことは
やり方一つ覚えれば、パソコンについて詳しくなくても
簡単に遠隔のパソコンをダウンさせることも可能なのですが、
常識にネットを使う人の知識、常識として
「こういう事をやってはいけないよね」という
ある種の総意というかコンセンサスとして
禁忌な行為である筈だったのです。
まあこういう悪いことをするのは
コンピューターウイルスを作るような人だとか、
民度の低い国の人の集団ヒステリーで
「嫌がらせレベルで」
引き起こされることは今までもよくあったのです。
しかし、ここが今日のポイントなのですが、
こういういわゆるDos攻撃と呼ばれるものなのですが、
これで犯罪に使う凶器になり得ることを
実証してしまったのです。
冒頭のFeedlyやEvernoteのクラウド上のサーバーを
断続的にDDos攻撃して、
この攻撃をやめて欲しければ金を出せという
脅迫に使われてしまったのです。
そして実はこういう攻撃というのは
僕のパソコンでも、その辺の誰かのパソコンでも
出来るのです。
もしかしたら今だったらそれこそ
スマホやタブレットからも出来るようになっているかもしれません。
今回は個人向けサービスに対しての攻撃で
脅迫が行われたのですが、
もっと重要なパソコンが攻撃され
脅迫されたとしたらこれは立派なテロ行為になります。
もっともそういう大事なものが
コントロールされているコンピューターは、そもそも
インターネットには接続しない筈なのですが、
インターネットから隔離された環境であっても
例えばUSBメモリの中にウイルスが入っていて、
それを繋いだところから
DDos攻撃と同種の被害を及ぼす
突破口が切られる可能性は
十分にあります。
例えば銀行口座を記録しているコンピューターとか、
病院のものだとか、放送局にあるものだとか、
止まられるとまずいコンピューターはたくさんあります。
こうしたネットワークやプログラムを駆使した攻撃が
いたずらの域を超えて
犯罪に使う道具として「使えるものである」ということを
示してしまった今回の事件の
意味は大きいと思います。
対策としてはやはり、
こういうコンピューターを乗っ取ったり、
止めてしまうことでの脅迫に
絶対に屈しないことだと思います。
これからもこういう事件は増えていくでしょう。
しかし、その金銭要求の脅迫に乗って
お金を払ったという前例を１つたりとも
作ってはいけないのだと思います。
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