WIFIの電波干渉対策(Touch OSC,OSCulator)

昨日までお話しした、
路上でのパソコンの熱対策は
これで一応の解決となりました。

しかし、熱問題が出る以前に
もう一つトラブルを抱えていました。

それは無線によるコントローラーの挙動が
不安定だったという事です。
WIFIが不安定です。

パンク状態の電波環境に向き合う

そもそも僕の場合、
現在ライブで使用している無線デバイスは
WIFI、Bluetooth、
何か分からないUSB(無線のUSBマウスと同じ規格だと思います)、
そして最近はギターのワイヤレスシステムとあるのですが、
多分これらはすべて2.4Ghz帯の帯域で通信しています。

ただでさえ混線の原因を自分で作っている感じなのですが、
特にWIFIを栄広場で使う時の不安定さは顕著で、
おそらく場所柄、公衆無線LANや
オフィスのWIFIのアクセスポイントなどが
乱立しているのだろうと思い、
iStumblerというアプリを使って
飛んでいるWIFIの電波を調べてみました。

うっかり、この前の栄広場でのライブのとき
iStumblerで検出したWIFIの状況の
スクリーンショットを撮り忘れましたが、
それはおびただしい数のWIFIのアクセスポイントが
乱立しており、電波干渉は必至の状況でした。

中でもやはりWIFIなどは広域に飛ぶものなので
近辺にあるアクセスポイントは
電波の出力も高く、無視できません。

そこで対策ということになるのですが、
まず始めに思ったのが、
自分のWIFIだけでも5GHz帯で通信できないかという事でした。

5GHz帯でアドホック接続は出来ないものか?

5GHzの通信は、2.4GHzに比べて
障害物に弱いなどの点もあるので
あまり一般的に使われないせいもあって、
iSyumblerで見ても
5GHzのトラフィックは結構余裕があります。

しかし僕のライブシステムでのWIFIは
MacとiPadをアドホックで接続しており、
これはOSの仕様なのかバグなのかは不明ですが、
MacとiPad間で5GHzのアドホック接続ができません。
この辺りの記述は
ネットで1件だけ英語のフォーラムで言及されていましたが、
それも数年前のもので、
ずっと放置されている様子。
事実上MacとiPadの5GHzでの
アドホック通信は不可能という事で、
5GHzでの接続を諦める事に。

結局2.4GHz帯で空いていそうなチャンネルを狙う

あまりこの帯域での通信はしたくないのですが、
この帯域で通信しなくてはならない都合上、
ならば王道の策を施すしかありません。

iStumblerでWIFIの電波を調べ、
出来るだけ重複の少ない
WIFIのチャンネルで通信するという手段です。

WIFIの周波数の割当の仕様上、
本当はWIFIのアクセスポイントが3つ以上検出されれば、
必ず多少なりの電波干渉はしているので、
無干渉の帯域やチャンネルなどは皆無なのですが、
それでも実際に飛んでいる電波のチャンネルが
出来るだけ少ないチャンネルを選んで
通信する事にしました。

家とかで事前に試してみたのですが、
あまりてきめんに効果が出るものではありませんでした。

けれど無策でライブに臨むよりは良いだろうという事で、
前回のライブも上述のように2.4Ghz帯の
比較的空いているチャンネルでアドホック通信をしました。

偶然だと思いますが、
これでライブをして最もWIFIの通信の不具合の起きて欲しくない、
シンセの演奏(iPadをキーボードにしてソフトシンセを鳴らす)は
ノートラブルでいけました。

それでもまだやはり、WIFIの通信に
取りこぼしが無かったわけではありません。

5GHz帯でのアドホックで電波干渉が避けられるか
調べたいところですが、
OS自体がそれを出来ないので
この辺りは改善を期待したいところです。
(永遠に無い気もしますが・・・)

Wii リモコンの威力

OSCulatorというアプリ(シェアウェア)を使うと
WIFIだけではなく、
Wii リモコン、そしてワコムのタブレットも
OSC(OpenSound Control)プロトコルで
Mac上の対応アプリに信号が送れます。

以前も説明しましたが、
Wii リモコンはもともと、Bluetoothで
Macでリモコンを認識し、ペアリングできます。
OSCulatorとiPadの組み合わせでコントロールしていた、
例えばDigital Performerのチャンクの切り替えなど
通信が切断されるとライブの進行に著しい妨げとなるものは
WIFIによる通信から、Wii リモコンによる
Bluetoothの通信に切り替えました。

それが今年、2014年の2月頃の話で、
それから何度もライブをやってきましたが、
少なくともBluetoothの信号が届く範囲では
すこぶる調子がいいです。
WIFIで頻発する信号の取りこぼしがありません。
元々WIFIが死んだ時のバックアップとして
Bluetoothを用意したのですが、
今はライブのオペはBluetoothのWiiリモコンに
すべてを任せています。

ただ、これはBluetoothの限界なのかも知れませんが
レイテンシが気になります。
エフェクターの切り替え程度なら全く問題なのですが、
これで楽器(ソフトシンセ)の演奏は少しきついかなと感じました。
手持ちのMacやその中のアプリなどの都合による
レイテンシかとも思ったのですが、
そもそもWiiとWiiリモコンで
マリオとかを動かしてみると
やはりこちらでもレイテンシが発生している事が分かりました。
コアなゲーマーならこれでは不満なのかも知れませんが、
一般使用としてなら、まあこんなものかと。

ただやはり、Wiiリモコン自体の出自が
玩具ですし、丈夫かつ入手しやすく、
また安いのが良いです。

Wiiリモコン自体3000円弱のものなのですが、
これが楽器のコントロール用デバイスと
名前がつくだけで2〜3万円という値がつきます。
このコストパフォーマンスは圧倒的だと思います。

もしかするとiPadが悪い?

以上の事から、
もしかするとWIFIの電波干渉による
信号の取りこぼしではなく、
iPad自体がそもそも信号を出力してくれない可能性も
出てきました。
このあたりはそのうち検証しなければならないと思います。
ひとまず、iPhoneとかでどこまで
正常な通信が保たれるか調べてみる必要があるのですが、
時間もないし面倒くさいので、やっていません(笑)

どうでも必要に迫られたらやります・・・(笑)

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