ジェーンバーキン – 手切れ

前夫であるセルジュ・ゲンズブールが亡くなった後、
この歌のカバー(オリジナルはゲンズブール)を
ジェーン・バーキンが涙ながらに歌う
このクリップはとても印象深いです。

オリジナルのゲンズブールの音源でも、演出で
バーキンのすすり泣きが入っているのですが、
現実に泣きながらこの歌を歌う事になるとは
ジェーン・バーキン自体も思っていなかったのではないでしょうか。

実際にはこの二人というのは
離婚し、互いに別の人と結婚したりするのですが、
それでもやはり何と言うか・・・、
この二人というのはそういう次元よりもっと高いレベルで
生涯の伴侶だったのではないかと感じます。

この曲の原題は
『俺はここから去る事を君に言うためにここに来た』
なのですが、
これを『手切れ』の一言で訳した人は
凄いと思います。

いろいろ思うところ、解釈、意見はあるでしょうが
僕的にはこの「手切れ」という対訳は
ゲンズブールというキャラクターを見れば
正解なのかなと思います。

実際に酒乱でDVな人だったわけですから(笑)

けれど、もしかしたら前妻であった
ジェーン・バーキンでは知っていたのかもしれません。

その退廃的で尖った甲羅の内側に
実はもの凄く繊細で美しいものを宿している事を。

歌詞を読むと、
そういう裏返し意味合いで
「手切れ」は適当な表現なのかなと感じます。

馬鹿がチョイ悪だと本当に格好悪いですが、
繊細な人がするチョイ悪は
そのチョイ悪さにインテリジェンスを感じるものです。

それがセルジュ・ゲンズブール。

ちなみに、この曲の対訳を
短くまとめて書いおきます。
冒頭と締めの部分だけをつなげました。

のちにジェーン・バーキンも歌う事を
計算に入れつつ
どこかつんけんした、ぶっきらぼうさの中に隠れる
繊細さを感じ取れたら、この対訳は成功かな???

手切れを言いにきた
君の涙じゃ何も変えられない
ヴェルレーヌが言ったみたいに
あばよと言いに来た
ああ、残念だよ
別れを言いに来た
君にはいろいろしてくれたから


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