「エファメラ」とは何だったのか?

僕の好きなノルウェーの3人組女性ユニット。
基本アコギと、キーボードで構成されるユニットです。
今は解散してしまいましたが、
10年くらい前まで活動をしていました。

アコースティック主体の
まさに北欧のファブリックのような暖かみのあるサウンドは、
今聴いても全くの優しい温もりは消えません。

今日注目したいのは、彼女らがエファメラで残した作品からみる、
彼女らの人間としての成長という部分。

元々、エファメラは90年代の後半、
当時まだ18歳といういわゆる「女の子グループ」でした。

ごく初期、アルバムでいうと1枚め、2枚めあたり(「Glue」「Sun」)は
本当に実に女の子が作る音楽の、一つの正しい回答だなと
言えるような、かわいらしい作品が列挙します。
例えば

のような。
とにかく、キラキラです。

そして、この曲あたり(3枚め「Last Thing」)から

彼女たちは大人の階段を登り始めます。

さらにこの辺りが(4枚めのあたり)彼女たちの頂点だと思われます。
しっかり大人の女性としての主張を感じる作風です。


ちなみに4枚めの「Air」というアルバムでは
スピッツの「ロビンソン」のカバーをやっています。(日本版だけと言う話を聞きますが定かではない)

ベスト盤(書き下ろしの新曲あり)を挟んで
最後のアルバムとなる「Mono Love」
しっとり落ち着いた感じもありますが、
エファメラのデビュー当時の少女の面影は
もうほとんど感じらませんが、
代わりに大人の女性、いや母としての
世界観から生み出される音楽へと昇華していきます。

このアルバムからの多分リード曲だと思うのですが、

このPV、油断するとマジで泣けます・・・(涙)
ちなみにこの曲、日本では
たしか生命保険のCMソングだったと思うのですが、
このPVを知っていてCMソングに採用したのなら
選曲した人ちょっと趣味が悪い・・・(笑)

ついでにそれと合わせて、アルバムタイトルの
「モノ・ラブ」もという言葉ももの凄く思い言葉になります。
ブラボー。

とまあ、ともかく
エファメラの後期の楽曲は
一言でいうなら、もうこれは音楽ではない。
愛だ。
ケイト・ブッシュ的にいうなら
まさに子宮で音楽を作るとこうなるという好例と感じます。

子宮で音楽を作られては
男性はもう何をやっても敵わない。
何故なら、子宮から産まれた音楽は
音楽を超えて、いのちだから。

まあ、実際女性でも
子宮で音楽を作れる人なんて
滅多にいないんですけどね。

エファメラの初期、
それこそいわゆる「ガールズトーク」的な雰囲気から
後期の高尚な母性を感じずにはいられない、
その楽曲の変遷、成長は
聴く価値は高いと思います。
女の子が大人の女性になり、
やがて妻に、そして母になっていくという、
精神的な成長や目線、世界観を
彼女らの全アルバムを順番に聴いて
その中から見いだすのが
醍醐味だと思います。


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