Dear The Death…

残念だったね。
君は僕を連れては行けないよ。
死神さん。
今回の鬱の波は
予想以上のものでした。
いったん、持ち直したように思ったのですが、
その鬱の波は
ほんのプロローグに過ぎなかったのです。
今、さらに大きな鬱の波に
飲み込まれ、
その暗鬱な渦の中に
きりもみ状態で
吸い込まれていきそうです・・・。
こんな状態でも
負けませんよ、僕!
もともとボロボロなんだから、
これ以上ボロボロになったところで
大して変わらないですから、
そんなの
へっちゃらさ。
死神さん、そこに居るんだろ?
僕を連れて行きたいんだろ?
そうはいかないよ。
僕は這いつくばっても
しがみついても
生きるって決めてるからね。
残念でした。
ボロボロになっても
歌で伝えたいメッセージがある限り、
僕は生きるからね。
唄うために生きるからね。
生きる希望を
無くしている人がいたら、
その人たちに
僕の生き様を見てもらうんだ。
人の人生、
信念さえしっかり携え持っていれば、
そう簡単に
死ぬわけにはいかないって事を
身をもって、
そんな人たちに見せて伝えるんだ。
それこそが人の信念。
信念とは、自分の生きる意味。
僕の存在理由。
従って、そう簡単に
君についていくわけには
いかないんだよね。
僕は知ってるんだ。
自分の存在価値、理由を
見いだした人間の意思は、
死神のそれに勝るってことをね。
だから残念だったね。
君は僕を黄泉の国に
連れて行く事は出来ないよ。
君に付いて行ったところで
何も得られないからね。
残念だったね、死神さん。
この世に歌がある以上、
僕に唄える歌がある以上、
君は僕を連れては行けない・・・。