素直さ

Eight of Wands・・・
今、力尽き果て、
必死にしがみつくその手も
ほどけてしまいそうなら、
もう全部手放して
時の流れるまま、
偶然と言う名の必然に身を委ね、
行き着くところまで
行ってしまった方がいい、
そんな事だってあります。
良かれと思って
こだわり続けてきた事が
今の自分にはもう、
フィットしない物事と
なってしまった事を思い知り、
その手を離して
時間の流れに乗って
偶然と言う名の必然という
大海原へ辿り着くまで、
時間の河に揺られてみる、
それが最善の
行いである事だってあるのです。
人の人生には
自分から進んで
行動しなければならないときと、
何もかもを時間の流れに
任せきって
ただ待てばいい時と、
二通りの波があるものなのです。
ただ、それだけに
気をつけなければならない
事もあります。
自らが行動しなければならない時に
時に流されては、
その流れは
自分の望む場所へと
連れて行ってはくれないし、
時の流れに身を委ねればいい時に、
必死でもがいて
流されまいとしていても
事態は何も変わらず、
ただただ疲弊するのみの
徒労に終わっていますのです。
月が満ち欠けするように、
潮が満ち引きするように、
朝もあれば夜もある。
夏もあれば冬もある。
だから、
その時、その時で
適切な行為は違ってくるのです。
変なこだわりは脱ぎ捨てて、
素のままの
本当の自分がなりたい自分に
なる事を許してあげて欲しいのです。
一見、それは難しい事のように
思えるかもしれませんが、
実は一番簡単な事なのです。
ただ、自分のエゴがそれを許さないだけなのです。
そのエゴのささやきに
耳を貸さず、
素直な自分でいてもいいのだということを、
どうか自分自身に
許してやってください。