人生のラスボスで使う武器は信念である

自分が音楽を作っていくにあたって、
時折いろいろな葛藤が出てくる事は
しょっちゅうあるわけではなくても
やはり何かしらの事あるごとに考えてしまうものです。

もう、はっきり言っちゃいます。

この際、僕自身が売れない事へのルサンチマンと
嗤われても構わないです。
ともすれば、もしかすると
ルサンチマン以外の何物でもないのかもしれないし。

今、テレビやラジオで流れているような
いわゆるメジャーのレコード会社が
それこそ特に、いち推しで
流通させているような音楽についてですが、
あまりにレベルが低過ぎて
逆にそういうものを作るのはもう不可能です、僕には。

もちろん僕も、音楽を作り続けて長いですから、
ある程度、人に分かりやすくだとか、
受け入れられやすくという微調整を
方法論的にある程度は出来ます。

けれど、ここまで程度が低いものを
自分のプライド云々ではなく、
文字通り技術的に
僕には作る事は出来ません。

それこそ大袈裟かも知れませんが、
絵画で言ったら、
いろいろと絵を学んできて
すべてとは言わなくても
様々な画風や表現手法を習得してきて、
そこで「幼稚園児の時の画力に戻せ」と言われても
到底無理な話なのです。

何故に、わざわざそのような事をする
必要性すら分からないです。

時流、潮流に合わせて
上手く世の中を渡っていく事で、
大きな塔が建つとは思えないのです。

ごくごく一般的な日本人の感覚、感性というのは、
ソロでは到底、力的に太刀打ちできない女の子を
大勢集めてきて、学芸会みないな事をさせて、
それに嬉々として執心できたり、
関東の黄色いのだとか
九州の頬っぺたの赤い熊とかの
着ぐるみに大人も幼児と一緒になって
キャッキャといっているとか、
そういうセンスなのです。

あと、
日本特有のヤンキー、オタク文化もそう。
みんな中途半端でマイルドになる事で
その存在に何となく、
けれども否応無しに
不備の正当性を与えてしまう、これが日本人の感性。

また、自己の内面との対峙を
やんわり「自分探し」という
掴み所の無い言葉で片付けてしまう事も
これは日本人の弱さだと思います。

自分は悪い奴だと粋がるのなら、
せめて刑務所に10年入ってから粋がれ。

オタクである事を公言するなら、
その分野で世界レベルの知識や技術を身につけろ。

引き蘢るのなら
たとえ1ヶ月でも良い。
外界との接点の一切を断って、
完全なる隠者、世捨て人となれ。
二度と社会に帰ってこようと思うな。

しかし、こういう特殊な経験を持つ者は
欠格者として集団という社会は受け入れない。

受け入れないし、そういう本質を突こうとする者には
蓋をして、大事な事に答えという光を当てないよう、
後世に回答を先延ばしした結果、生まれた人間は
魂の入っていない空っぽの入れ物としての肉体であると
そのように感じざるを得ない人間。

まあ、
それが凄くレベルが高く、高尚な
センス、ビジョン、ビヘイビアであるのであれば、
自分も追いつこうと努力はするでしょうが、
もう周回遅れどころか、2周や3周も遅れているような
人たちに合わせる事が馬鹿らしく思えてくるのも事実です。

どのみち
心を削って残した作品も、
一度コンテンツとして流通してしまえば
そこに必ず賞味期限が発生するし、
それが過ぎた後は捨てられるだけ。
そこに「質」は問われないし
そもそも誰も問わない。

ならばもう、人に合わせる必要など無くて、
自分の信じる確固たる美学を
とことん追求すれば良いのではないか。

トレンドというものは
日々変化していくし、
そういうものであるのなら
人が自分のやっている事を
どう思うかなど、
考えるだけ無駄なのではないかと。

きっとおそらく、やがて僕が死ぬ時、
自分の創作人生に於いて
より、後悔が無いのは
人に合わせるよりも、自分を信じる方だと思うのです。

人に合わせて一時は気に入られても
飽きられれば結局、人は離れていきます。
自分を貫いて人に離れられるのと
結果が同じなら、
最初から後悔の無いように
自分の美学を貫くべきだと思うのです。

ただ、これが実に難しい。

他者は常に自分の信念を疑わしくさせる事を言うから。

ここで「それでも、これでいいのだ」と
言い切ることは、
きっと戦いとなるでしょう。

これが僕の人生に於いての
ラスボスなのかも知れません。


応援のクリックで
ご協力お願いいたします♪

にほんブログ村 音楽ブログ シンガーソングライターへ
にほんブログ村


「風は群青の空をそよぐ」
2013年5月25日発売!

・歌詞カード付きCD-ROM(限定)の購入は

コチラ←


夏のカケラ on Radio たまにTVでは
ご紹介するお便りを随時募集しております。
完全匿名制ですので、お気軽にお便りを下さい!


お便りはこちら!