「買って来てやったぞ!」「こんなの要らない〜!」「え?」

先日のAppleによる新製品の発表の時、
U2のアルバムが無料配信されて
これを聴いたら凄く良かったというお話をしましたが、
実は世界的に見ると、
U2のアルバムをタダで貰えて
嬉々としている人はマイノリティで、
多くの人は勝手な事するな!と
評判が悪いようです。

単に
「無料です、ダウンロードしてください」
と言う風にだけしておけば良かったのかも知れませんが、
何が不評だったかというのは
iTunesユーザーなど、つまり
Apple IDのアカウントを持っている人全員の
クラウド上のライブラリに
勝手に追加される仕組みになっていたからです。

ニュアンスを分かりやすく言うなら、
単なる「アルバムをダウンロードできる権利」を
タダで貰ったと言うより、
Apple IDを持つ人が全員、
「無料でU2のアルバムを買った事」にされたという事です。
ちなみにこれには期間限定という事情も加わるので、
もう少し難しい話になってくるのですが。

少なくともiCloudの場合は
Apple IDで紐付けされた端末である
iPhoneなりパソコンなりにある
自分のライブラリと同期してしまうので、
それこそU2に興味の無い人からすれば
無理矢理押し付けられたと感じる人もいるのでしょう。

ストレージや通信がいろいろと逼迫した環境にある人で、
かつU2のアルバムなんて要らない人にとっては
余計な事するなと感じても致し方が無かったのかなと思います。

というか実際に僕の場合で言うと
今回のU2が個人的にストライクゾーンで、
かつ自分のツボだったから喜びはしましたが、
これが例えばAppleに
買った事にしてライブラリに入れといてやったぞと言って
ボカロの曲を10曲も勝手に入れられたら
「なにさらしとんじゃ!」と
間違いなくぶち切れると思います(笑)

いや、ボカロが良い悪いじゃなく、
あくまで自分個人の感性には
まったく無いものという意味の
引き合いとして挙げただけなのですが・・・。

逆にそれこそボカロが大好きでU2に全然興味のない人からすれば、
確かに今回の案件はやはり「なにさらしとんじゃ!」
という案件となり得る話ですし、
そう考えると大局的に見て
むしろ「勝手に入れるな!」と言う人の方が
多数を占めて然るべきだったのかなと思います。

このような、プロモーションの試みは
初めての試みですし、
実際にやって反応を見てはじめて
成功なのか失敗なのかを評価できるものなので、
まあ誰も悪くはないし、
のちにAppleもこのアルバムを削除し出来るような
措置を施したわけですし、
プロモーションの観点から言えば
ひとつ失敗を学んだのかなとも思えます。

コンテンツのプロモーションに関しては
初の試みでしたが、
実は似たような事を以前にも
Appleは何度かやっています。

例えば最近では
新しいMacを買った人には
通常有料のワープロや表計算ソフト(iWork)を
「買った事にする」というキャンペーンがありましたし、
それより以前にiLifeでもやっていた記憶があります。(気のせい?)
iOS用のものもそういう事が確かありましたし。

そういうものの延長として
音楽コンテンツがあっただけの事だと思います。
ただ万人が実用で使えるものと
好みによって欲しい人と要らない人がいるものという
差があっただけのような気がします。

ただ、
甚だ余計なお世話をやらかすのは昔から、
特にスティーブ・ジョブズが復帰してからの
Appleにはよくある事だったりすます。

またかApple、早く現状を始末しろよ・・・、
と思うAppleユーザーは世界に結構いると思います(笑)


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