『うた(La chanson)』

Idée Visuelle
『うた(La chanson)』
言葉とは想い。
想いとは想念。
想念は歌という
空気の振動となり、
大気はそれを運びます。
大気とは
さざ波のようなもの。
波紋を描いて
四方へとその揺らぎを広げます。
揺らぎを受け取った
別の大気は、その大気と混ざり合い
また別の新しい大気の揺らぎとなって、
さらに広がっていきます。
まるで
ドミノ倒しのように
次から次へと
その揺らぎをリレーして
刻々と変化を繰り返しながら
連なっていくのです。
歌もこうして
さざ波の揺らぎとなって
大気を共鳴させながら、
世界を震わせます。
震えるのは
目に見えるものだけではありません。
歌によって震えた感情もまた、
大気の揺らぎと同じように、
さざ波となって
人から人へと連鎖するように
広がっていくのです。
最初に震えた想念は
歌となり、
世界中の人々の心を揺り動かします。
広く、広く。
ただただ広く
さざ波となって。
こうして歌は
世界中の人の想念を
揺るがし、連鎖し、
世界の姿を変えるほどの
大きな力の共鳴へと
育っていくのです。
イデ・ヴィジュエル
『うた(La chanson)』