『赤(le rouge)』

Idée visuel
『赤(le rouge)』
「赤」とは
その存在を存在たらしめるために
発する色の事。
赤」とは
生きている証拠となる
生命の色。
生きる者にとって
その根底に流れる
脈々と流れる
生命の色「赤」。
生あるものの全てが
存在するという事は、
そこに「赤」を宿している証拠。
情熱の「赤」、
怒りの「赤」、
快活の「赤」、
ロマンスの「赤」。
そして自身の存在を
守る為に与えられた
信号のような「赤」。
我々、命という存在の
最も根底にあるものは
「赤」なのです。
それ故に「赤」とは
我々の存在を存在足らしめ、
存在としてそこにある事を
時間という軸を超え
そこに在らしめん事こそが、
物理的事象として
そこに存在する。
それが「赤」なのです。
赤という色は
万物の最初期に発生し、
転生を繰り返しながら
その原初の色足る
「赤」という色を
受け継いでゆくものなのです。
誰もが、何もかもが
その存在の根底に
「赤」を宿しているものなのです。
イデ・ヴィジュエル
『赤(le rouge)』