社会的信用=芸能人>芸術家

これはミュージシャンというステータスを

どう捉えるかによって見方は変わるのでしょうが、
ミュージシャンを
芸能人やタレント等価の意味を持つのであれば、
きっといわゆる個人経営的な手法は
あまり有益な方法論ではないと思います。

単純に芸能人やタレントになりたいのであれば、
やはり大きい組織に入れてもらって(入れればの話ですが)、
組織のいう事をよく聞いて、そのように振る舞って
結果を出すのが適正だと思います。

個人経営的な方法論が通用するのは、
ミュージシャンを
「いち芸術家」と見なしたときです。

先日もネットのニュースで
自身の性器を3Dデータとしてスキャンして
捕まった女性がいると報じられていましたが、
彼女の扱いは
「自称芸術家」でした。

調べてないのでよく分かりませんが、
「自称」が付く場合というのは、
業務の実態やそれによる確定申告が
無い場合とかなのだと思いますが、
そこに閾値を置いたのならきっとほとんどの芸術家は
「自称」になると思います。
というか、会社を経営したとしても、
そもそもはじめは誰でも「自称社長」なのだと思うのです。

「自称」という呼称の意味合いが
そういうところにあるが故に、
ミュージシャンも個人経営的な規模で
収益を得るなりの活動をしようと考えると、
当然そこから得られる収益などとても厳しいものがありますし、
そうなってくると
「自称」という定冠詞をどうしても付けられてしまう、
そういう社会から見られている事を
覚悟しなくてはいけない訳です。

言うなれば、「自称」が付いた時点で
もう社会的信用は無いのです。
それでも、ちまちま
自分の作品を収益化して
ストイックに、せめて
自給自足が出来るように熟考する。

こういう道を選ぶ人は、
おそらく多分、僕もこっちの部類の人になるのでしょうが、
まず浮かばれないと思います。

そんな無駄骨とも言うような道を
選ぶ人は何故、その道を選ぶのか。

それはきっと、自分がするべき事が明確であり、
かつそれが巨大な資本や力を持つ組織とは
何かしらのミスマッチが生じているからなのでしょう。

巨大な資本を後ろ盾にする人と、
投げ銭をたかって日銭を稼ぐ人、
こと芸術というものに関しては
どちらが良いのかは一概に言えません。
人それぞれの価値観によって
どちらが向くのかが違うからです。

もちろん、投げ銭を貰って
日銭を稼ぐ道を選んだ人は、
前述で言うところの
個人経営的な方法論に当てはまる訳で、
ただ日銭というあぶく銭で終わらせてしまうか、
個人事業主としての
何かしらのビジョンが見えているかでは
結果は全く違うのだと思います。

とは言え、こればかりは運が作用する部分も
非常に多いので、
あぶく銭が気づけば大きな富となっていた
という結果もあるでしょうし、
工場制手工業に基づいてまじめにやっても
一生赤字のままという事も
大いにあります。
個人経営的なスタンスを貫いていたつもりが
ある日、後ろ盾となる恩人と出会う事もあるでしょう。

それ故に、何が良いと確定する事は
全くもって出来ません。

芸術という分野で身を立てるという事は、
それくらいに不安定な土壌の中で
ほとんどの人が泥沼の中へ没してしまう、
そういう世界で生きていくという事なのです。

泥の中に沈まないための判断は
最終的に自分がしているということは
肝に銘じた方が良いのだと思います。

泥の中に浮かんでいるための
いわば船というものは、
自分で勉強して知り
自分だけの船を造る方があとあと
後悔しないのかなとも思ったりします。

人の造った船に乗せてもらえるのであれば
楽かも知れませんが、
その船が安全かを調べられるものではないし、
どこへ向かっているのかさえ教えてくれないでしょう。
まして、正しい方角へ向かっているのかを
その船頭さえ理解していないと思います。
それに乗せてもらえても、途中でおろされる事など
珍しい事ではありません。
というか、一生乗せてもらえる人なんて
一握りの船に乗せてもらえた人の中でも
とりわけごく一部の人です。

ならば、豪華でなくても
自分で船を組み立てた方が、
自分が納得できるのではないかと
最近考えています。


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