Cardigans – First Band on The Moon

カーディガンズの1996年のアルバム。

90年代半ばなんて、ついこの間じゃんと思いつつも、
すでに20年以上時が経っているというのは
逃避したくなる思いがしないでもないですが・・・。

もともとカーディガンズといえば、
60年代のフレンチポップ調ヴィンテージサウンドで
デビューをして、確か僕の記憶だ確かなら
日本(それも名古屋かも知れない・・・)で
一番最初に火がついたバンドです。

その後、3枚目にあたるこのアルバム
「First Band on The Moon」に収録されていた
「Lovefool」がアメリカのドラマで使われて、
アメリカでも人気に火がついたのですが、
おそらく、カーディガンズや
プロデューサーであるトーレ・ヨハンソンが
ファーストアルバム以来チャレンジし続けてきた
上述の「60年代フレンチポップ風」というサウンドの
一つの完成形としての到達点が
ここに、つまりこのサードアルバムに
あったのではないかと感じます。

このサードアルバム
「First Band on The Moon」の概要を
ざっくり説明するなら、
ファースト、セカンドアルバムを
より改良し、無駄な部分をそぎ落とした
いわば、この時期、この時点でのカーディガンズの
集大成とも言えるアルバムなのだと思います。

この構成のバランスはほぼ完璧で隙がありません。
純粋に「良いものを聴いた」と感じる作品です。

この後の彼らの音楽性が
より正統かつマッシブな(彼らの範疇の中での)
ロックサウンドへとシフトして行くことが
その集大成と評価して良い
根拠たり得るのではないでしょうか。

カーディガンズの中で僕は
個人的にこの曲が一番好きです。


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