ApplePencilでiPadのケツを蹴飛ばしたら、iPadのエンジンがかかりよった

幼い頃、もちろん昭和の時代、
バブル以前の時代。
絵が描きたいと親にねだると、
新聞に入っていたチラシや
使わない「わら半紙(←40年ぶりくらいに使った言葉)」
を親が持ってきてくれたものでした。

そんな昭和も終わり、
さらには平成まで幕を降ろすこの時代。

人間の筆記用具というのは
別世界のものであるように変わってしまいました。

さて現代。
実は数年前に
液晶タブレットを買うぞ!と
コツコツと貯金していたのです。
今年は消費税が上がるので、
そこがタイミングだと思っていたのですが、
ついに先週、いったった!後悔はない!!

ただ、液晶タブレットではなく、
iPad Proですけど・・・。

結果、めちゃくちゃ満足。
草葉の陰にいるスティーブ・ジョブズに
五百円くらいならお年玉をあげていいレベル(笑)

昔から、手書きのイラストを
自分の楽曲に使うアートワークにに使えたら、
という願いがあって、
何年もの間、現状として手元にあるものを使って
なんとか実現できないかと試行錯誤してきました。

パソコンのトラックパッドを指でなぞって
指を痙攣させながら、
なんどもアンドゥを繰り返して
画像編集ソフトで描いたのがこれ。

$鮎沢郁弥のLes Fragments d'ete(あゆさわいくやの夏のカケラ)

ぶっちゃけ、こりゃあかんと思った。

なんとかして、紙で書いたようなアートワークをと、
手書きの原画をスキャナでスキャンして
パソコンで色を塗ったのが
僕のセカンドアルバム「パレードがくるよ」のそれでした。

それでも、いまひとつ納得がいかなかったので
液晶タブレットを導入しようかと考え始めたのですが、
如何せん高額。でも欲しいというか、必要。色々と。
となって
そして、冒頭の通り貯金を始めました。

そうしているうちに、時代が変わって、
液晶タブレットより
iPad Proの方が良さげな時代になっていたのです。
まあ、iPadというより
Apple Pencilの登場が時代を変えたのかもしれませんが。

サイズはiPad Proの方が小さいのですが
ほぼ同額で似たようなことができるどころか、
それ以上の拡張性、将来性を考えると、
僕のような、
アルバムなどのアートワークを
片手間にやる程度であれば、
液晶タブレットを買うより
iPad Proを買ったほうが幸せかもしれない、
そう考えて決めたのが、
こいつの12インチ。

とりあえず、絵を描くアプリを購入して
練習がてらささっと、上の熊の絵を
アプリの使い方を確認しつつ15分程度で
ほとんどアンドゥなしで書いたら、
これだけ違う!

・・・まあ、これはこれで
下手くそだとは承知していますが・・・。

以前、ここのブログで
iPadは大きいiPhone(スマホ)のままでは廃れる
という話をしたことがあります。

要約すると、
スマホを大きくするだけでは
使い道なんてたかが知れているよ、
という話だったのですが、
そんな画面が大きいだけの「スマホ」」を
「タブレット」として
理想的なアイデンティティを与えたのが
Apple Pencilである気がします。

もちろん、今までも
タッチペンやスタイラスペンは存在していましたが、
こういうサードパーティのガジェットを
本家のメーカーが本気で再定義したことの意味は
非常に大きいと思うのです。

なんだか知らないうちに
スマホやタブレットと、ケースが
半ば公然と仲良しのペアになったように、
スマホやタブレット、特に
紙のノートくらいの大きさであるタブレットには
こうしたペン型のガジェットは
切り離せない夫婦のような存在に
なっていく気がします。

まあもっとも僕の場合は最近、
アナログ回帰ムーブメントが来ているので(笑)
本物の紙にペンでメモを取る習慣を
捨てる気にはならないのですが、
メモやノートを大量に取る人のうち、
ペーパーレス化したいと考えている人であれば、
間違いなくiPadとApple Pencilは
理想の「チラシの裏」になると思います。

今後はより廉価版の製品にも対応してくるでしょうし、
このペアは単なるデジタルガジェットではなく、
人間にとっての普遍的な筆記用具になり得ると感じました。

あ、ちなみに
iPad Proが僕の音楽作品に
フィードバックされることには
上の熊のようなレベルに終わることはないからな(笑)