IT技術というのは結構、使えんな・・

最近思うのは、
パソコンというか、いわゆるIT技術というのは
実は考える以上に「使えない物」なのじゃないかということ。

なぜか?

例えば、つい最近の日本であれば
例の10万円給付の件。
手続きするのにパソコンの方が早いから
そっちでやってください、
と言ったはいいものの、
回線がパンクして、やっぱり
郵便でお願いします。
などは最たる例で、
国民の営みを管理するには
やはりこのIT技術というのは
キャパシティが足らないのではないかと思えます。

もっとも、日本のこの件に関しては
日本があまりにローテクすぎるということも
あるのでしょうが、
世界的に見てもやはりこの技術というのは、
違法な物事の温床になっているし、
そして、それを取り締まれないどころか、
ちょっと個人情報を晒すとそれを悪用されてしまう。
それでいて肝心の時には
アクセスが殺到して繋がらない事もある。

なんとも安全で安定したインフラとは言い難い気がします。

僕も音楽を作る時にも、それを売ると時にも、
パソコンのお世話になっているので
全て、パソコンやIT技術は不便というわけではないのですが、
そういうIT機器がないと
生活の全てがままならなくなるという
完全なる依存の状態というのは、
むしろ逆に日常生活を不便にしていると思うのです。

まあ、個人的な感じ方にすぎないのでしょうが、
最近のなんでもスマホでことが済み、
そして管理もされているアジアのIT先進国などをみると、
「こいつらまじで、よくこれで窮屈さを感じないな」と思えるのです。

ちっこい、対角せいぜい数インチの板の画面越しにしかない
世界というのは狭いぜよ。
画面以外の360度見回せば、
それ以外に生活を便利に、豊かにさせる
色々なものがあるというのに、
なぜ、そのちっこい画面の中に落とし込もうとするのか。

おいどんには狭すぎるぜよ、このサイバー空間というのは!
ということを、言いたかった(笑)

いやでも、本当に、
こういう情報機器、技術が必要なシーンというのは、
実生活の中でせいぜい
半分くらいで留めておいた方が良くて、
わざわざ人間の特性を犠牲にして退化させてまで
こうしたものを無理に使う必要は
無い気がするのです。

無思慮に依存してしまえば、
将来、人間はAIにも劣る存在になってしまう。
人間に(今のところ)あって
AIでは(今後、永劫)持ちえないものは何か。
ちょっと考えてみる必要があるかもしれません。
きっとそこにIT技術と人間社会との
適切な距離感を知る答えがあるような気がします。