Robert – Princess de rien

時は1990年代から2000年ごろの
フランスの音楽。

僕の解釈が正しいのなら、
フレンチポップに
ゴシックでダークな世界観を持ち込んだのは
ミレーヌ・ファルメールである気がします。

ボードレールの詩を歌った楽曲ですが、
この曲が収録されているアルバム以降、
(日本のサブカル界隈のゴスロリとは違います)
ゴシックでロリータな感じのユーロポップはこれ以降のものしか
知る限り、僕は聴いたことがありません。

Mylene Farmer – Ainsi soit je

この作品から10数年。
色々な人が、こういう雰囲気の楽曲を出していたようですが、
結果的に、こういう路線は
ミレーヌ・ファルメールの一人勝ちというか、
まあ、1強ですね。事実として。

特に90年代のフランスでは
ミレーヌ(というか、プロデューサーの人)の打ち出した
ダークなポップスに、
当時の世界的な潮流にあった
ハウス・テクノとが融合して
「ポスト・ミレーヌ」の座を狙うかのような
作品がたくさん発売されました。

その中でも、
おそらく知る人ぞ知る隠れた名作と囁かれている(であろう)のが

この
Robert(ロベールと呼びます)のこのアルバム。

上述で「ゴシックなロリータ」を
日本の文化のゴスロリと分けて説明しましたが、
まあ強ち、日本で言うところの「ゴスロリ・カルチャー」が
好きな人にとっては好物の世界観である気もします。

思いっきり90年代の音ではあるのですが、
当時のエクストリームにいた
一発屋テクノのアーティストを差し置いて
今でも古臭く感じないのは、
楽曲がしっかりと作られているからだと思います。

誰が作ったのか知らんけれど・・・(笑)

ダーク、デカダン、耽美。
この辺りのキーワードが琴線に触れる人は
かなりオススメです。

まあね、歳取ると
こう言うのは「もう、しつこいねん・・・」となるんですけどね。
クオリティが高いものは高いんです(笑)

この人、もう少し知られていてもいい気はするんですけれど
結局、こういう世界は
ミレーヌ・ファルメールの一人勝ちで終わったというのが
最終的な結果なのかもしれない・・・。


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