Desobeissance – Mylene Farmer

先日(2018年9月)に
僕のブログではよく紹介している
ミレーヌ・ファルメールという人の
ニューアルバムが発表されました。

かれこれ10年くらい前までは
好きで結構、頑張ってフォローはしていたものの、
だんだん、マンネリ感が出てきて
熱心にフォローすることもなくなったのですが、
アルバムが出れば、必ず買って聴いています。

ここ数年は、
元々の彼女のプロデューサーである
ロラン・ブトナによる制作ではなく、
楽曲に別のクリエイターを起用することが多いです。
自身のレーベルを立ち上げてからは、
より一層、脱ブトナの戦略でいっている感じがします。

もう30年以上も活動している人ですし、
音楽性からしても
あまり年寄り臭いだけの布陣で作品を出されるよりは
良いのではと個人的には思います。

とは言っても、このミレーヌ・ファルメールも
今年(2018年現在)御歳57歳。
妙齢も過ぎるお年頃。
フレッシュでキャッチーだけでは
痛々しく感じられてしまうし、
ましてそれがエレクトリック・ポップであれば
ともすれば、頭も悪そうに思われる恐れもある、
それゆえに、彼女がこの先
どのような音楽を発信していくのだろうかと
思ったりします。
余計なお世話ですが・・・(笑)

そんなこんなでの、このアルバム。

いわゆるキラーチューン的な
キャッチーな楽曲はありませんが、
57歳という年齢の女性が
歌って「痛くない」エレクトリック・ポップで
しっかりと纏め上げられている、と感じます。

カサカサだけど保湿はちゃんとしてある、
みたいな(笑)

往年、若く、最も脂が乗っていた頃の
彼女の楽曲からすれば、
過度な煌びやかさは極力抑えられ、
かと言って、決してババくさくもならず、
なかなかに良いバランスで
繰り返し聴くのに耐えられる内容と
なっているのではないでしょうか。

EDM(Electric Dance Music)という
くくりで評価すれば、
割とシックな部類でさえあると感じます。

繰り返し聴いても、あまり飽きないので、
噛むほどに味も出てくるのです。
その味こそが、
ミレーヌのニューアルバムの「うまみ」である気がします。

オフィシャルのクリップではありませんが、
この曲は結構好き♪