デジタルが時間を縮める

時間が過ぎるのが早い・・・。

何年も前から言っている、これというのは
強ち僕の加齢によるもの(笑)でも
ないかもしれません。

ふと気付いたのです。

今の時代というのは、
とにかく、大抵のことは
「早く用が済む」のです。

例えば、アマゾンで買い物とかなら、
注文すれば、最短で翌日、
それこそ24時間以内に買ったものが届くわけですが、
言っても、そもそもがこれ
「通信販売」なわけで、
ネットが普及する前の時代であれば、
早くても3〜4日経たないと品物は届かなかったわけです。

調べたいことがあった時、
今では普通に検索して
目的の情報をすぐに得ることができますが、
昔なら、時には足を使って
その情報を探さなければならなかったのです。
明日の天気ですら、
TVなどで朝昼晩のニュースのどこかに放送される
天気予報を待たなければならなかったのです。

業種にもよるでしょうが、
仕事でもそう。

色々なものが、色々な状況で
パソコンによって効率化されて、
昔のそれに比べて、
「処理待ち」が短くなり、
それが積もり積もって結構な時間短縮になっています。

要するに、現代人は
とかく待たなくなった。

「待つこと」と「動くこと」を図にしてみるなら
例えば、こういうこと。

昔:
動・待・待・動・待・待・動・待・待・・・

が、今は:
動・待・動・待・動・待・動・動・・・

こうやってデジタル技術に、
常に生活を急かされているのが
現代なのではないでしょうか。

これでは皆、精神的に行き詰まって
カリカリしても無理からぬことなのかもしれません。

20年くらい前でしょうか、
1分程度のダイヤの乱れを避けるために
異常なスピードで電車を走らせて
脱線事故を起こしたことがありました。

今の多くの人が
この電車の運転士のような心理に
陥っているような気がします。

割と淡々と書いていますが、
これ、結構怖い話だと思います。

どこかで「社会のスピード」を緩めることが
必要なのではないでしょうか。

結論:
のんびりしよう