この話をすると
僕の年齢が大体バレてしまうので
ちょっと
おっかなかったりするのですが、
ガンダム。
ええ、直撃世代です・・・（笑）
ガンダムは大体、
僕くらいの世代を中心に
前後６～７年の年齢層の男性に
熱狂的なファンがいます。
僕も子供の頃は本当によく観てました。
他の男の子たちと同様、
熱狂していました。
夕方、しょっちゅう再放送をしていたし、
夏休みや冬休みのシーズンになると
映画も何度も何度もやっていました。
まあ、僕もすべてのガンダムを
観たわけではないです。
その続編とか、続々編とか、
僕自身、その辺りくらいまでは
リアルタイムで観ていた覚えがあります。
で、たまに新しいガンダムが
TVでやってるのを
たまたま、その時限りで
自分が何かをやっている片手間に
横目でちらちら観た事がある、
まあ、
その程度のガンダムの
理解度、認識度だと思ってください。
その程度の理解度で
ガンダムを語るなと
熱狂的ファンには怒られそうですが、
僕の目から見えるガンダムは
まあ、最初のガンダムは
それほどでもない気はしますが、
基本的に
ロボットに乗って
鉄砲バンバン撃ちながら
罵り合って、殺し合う。
しかも人の命が軽く扱われて、
消しゴムで消していくように
人が死んでいく。
ガンダムってそんな話なんです。
僕が子を持つ親なら、
正直、こんなアニメ
子供のうちから見せたくないです。
まして、いい大人が
あれに浸るほど心酔してしまうのは
危険な気がします。
まあ表面的に
恰好良いロボットが
ビュンビュン飛び回って、
向かってくる敵を薙ぎ払って、
カッケー！！
程度で済んでいれば
毒は無いのかもしれませんが、
あんな
口喧嘩や殺し合いばかりを
いつも観ていたら
本当に心が荒むと思います。
罵り、争う事でしか
人とのコミュニケーションを
構築出来ないメンタリティを
育てる素地を作っていると思うのです。
このアニメは人同士、分かり合えるのか
というテーマがなんとなくあるのに、
何故か登場人物たちは
自分の主張を叫ぶばかりで、
はなから人の気持ちを汲む事なんて
考えていない。
勧善懲悪の話でもないから
観ている側も
視点の方向付けに迷うし、
答えも無いから
結局、
殺伐とした印象だけが残る。
人ってこういう所で
メンタリティを操作されやすいんですよね。
特に人格形成期にある
子供に見せるのは危ない。
事実、現実の世界でも
ネットの世界でも
罵り蔑む事でしか
自己表現出来ない人間が
実際に出て来たのは、
ある意味ガンダムには予見する
何かがあったのかもしれませんね。
「ほら、おまえら。争うとこうなるからよく見とけよ」
という反面教師的な
メッセージとして
結果的に成立していると言えば
そうなのかもしれない。
本当に、
人は争ったところで何も生まれないのですよ。
ただひたすら互いに消耗するのみ。
残るものと言ったら傷くらいものなんですよ。
だから
戦いを好む人を育ててはいけない。
ガンダムに出てくる人たちのような
メンタリティを
その心に持って欲しくないです。
ただ、そんなガンダムも例外がありまして。
∀ガンダム（ターンエーガンダムと呼ぶらしい）
というガンダムは本当に良かった。
これは実に上品かつ文学的であり、
正真正銘の総合芸術だと思いました。
何より、
主人公は品行方正で健全な心を持っているし、
他の登場人物もなんだかんだで
皆、人として純粋。
そして
話の中では
ことあるごとに
人生、生きる事の美しさを伝えようとしている。
本当の意味での
人の美しさとは何かを教えてくれようとしている。
また人としてどういう死が
美しいのかを
「生きる」という視点から考えさせてくれる。
そして最終的に
等身大の自分のままが
一番美しいのだと諭されました。
ぶっちゃけ、
何度もこの物語を何度も味わいたくて
DVD買っちゃいましたよ、恥ずかしながら・・・。
いろいろ人生を教わりました。
多分、僕の人生で買った
最初で最後のアニメのDVDになると思います。
要するに話をまとめると、
人間、自分を越えようとして
背伸びをしているうちは
全然、美しくないし
結局、自分を越える事も出来ない。
そのもどかしさが
心を苛立たせるし、
そうすると争いも起こる。
それよりも、
今、現状の自分の持っているものの
尊さを知る事に目を向ける方が
絶対的に美しいし、
自己完結しているから
争いも生まない。
そういう心を持ってして
ようやく自分は自分を越える事が出来るんだよ、
という事。
なんだか、今日は
ちょっと話に纏まりが無いですね・・・。
すみません。
もっと言いたい事をまとめたら
リベンジさせてください・・・（笑）
