Hello Earth – Kate Bush

雨の季節になり
ジトジト、ジメジメ
うっとおしい季節ですが、
ケイトブッシュの歌、
特に初期の作品を聴くと
体感温度や湿度が下がる気がします。
まとわりつく湿気が
マイナスイオンをたっぷり蓄えた
森の大気のように感じ、
まさに歌の流れる空間が
浄化されていくような
そんな作用さえ持っているように思えます。
そんなケイトブッシュの曲の中で
最も好きなのが
この「Hello Earth」
曲の間奏の部分とエンディングで聴かれる
テナーのコーラスは
以前もこのブログで紹介したことのある
グルジアという国の民族音楽
「ツィンツィハロ」という歌です。
とても神秘的です。
ケイトブッシュの歌には
何と言うかこう、
力強く大きな母性を感じるのですよね。
その母性とは
人という女性単位が持ち合わせている
個の母性とは違って、
もっと生命の根源的な
そんな母性を感じるのです。
いや、それは
全宇宙の
根源的な「産む力」と
言ってもいい気がします。
最もはじめにして、
最も根源たる
全宇宙という
スケールでの母性。
この世で最も最初に「産んだ」者の感触。
ケイトブッシュは
「私は子宮で曲を作る」
と言いますが、
その曲を聴くと
彼女の場合、実際そうなんだろうなと
納得がいきます。
特に初期から中期のアルバム(Hounds Of Loveあたりまで)は
比喩でも大袈裟でもなく、
実際に本当に、
神が宿っていると思うのです。
ケイトブッシュの曲という
写し鏡に神の光が映って見える
そんな気がします。
なかでもとりわけ、
母性という意味で神がかった
エネルギーに満ちているのが
今回紹介する
「Hello Earth」だと個人的には感じます。
この歌のエネルギーが
母親が自ら、
愛する我が赤子を寝かしつけるため
その腕に抱くように、
地球を包んでいるイメージを
聴く人の心に思い浮かばせます。
この曲の歌詞については
以前もブログで触れたことがあります。
ここ←で
オフィシャルのビデオがあれば
良かったのですが、
残念ながら無かったので
どっかの誰かが作ってアップしたものを
勝手に転載・・・。
すみません、ちょっと拝借いたします。