頭に花が咲いて何が悪いのか

「頭がお花畑」
という言い方があります。
あまり良い意味では使われません。
大抵は皮肉の言葉として使われます。
頭の中が
お花畑のように
気楽で、のんきで、
楽天的で何も考えていない、
まるで世間とは別次元に居るような人に
皮肉をくれてやる時の言葉です。
でもよくよく考えてみると、
頭の中はお花畑で
良いのではないかと思えるのです。
まるで魔女狩りのように
常に引き摺り落す標的を探し求め、
暇さえあれば
人の弱点を探して
傷つけ
痛めつけるチャンスをうかがう。
そんな世界を生きるくらいなら
よっぽど
お花畑で生きていた方が
「善」であります。
むしろ殺伐とした
地獄と言っても間違いではない
そんな世界とは決別をして
別の次元、つまり
すすんでお花畑へ
行くべきなのではないかとさえ思うのです。
そこではきっと誰も
罪を作らない。
人を狩る世界の住人は
そんなお花畑の住人にさえ
罪を押し付けてきそうではありますが、
けっしてお花畑の人は
自ら罪を作らないはずです。
作ってしまうなら
それすでに
心がささくれ立っているわけで、
決して
その人の世界はお花畑ではないから。
そうした意味で
やはり
「頭がお花畑」であって
良いのではないでしょうか。
ただし、
「頭が沸いている」人はダメです。
頭が沸いている人は
公序良俗を乱し、
人の話に聞く耳を持たず、
自分の得しか考えられない人です。
欲望の奴隷です。
こういうタイプの人は
狩る人の恰好の獲物となるでしょう。
なぜなら狩りやすいから。
なぜ狩りやすいかと言えば
狩る人と同じ次元の世界を生きているから。
ちょっと手を伸ばすだけで
引っ掛かるからです。
頭にお花は咲かせても、
沸かせてはいけないのです。
咲かせる事と
沸かせる事の違いが分かる人や、
お花畑に入るためには
自分への戒めが必要である事を
理解出来る人。
こうした人はもうすでに
天国の住人なのでしょう。


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