うたう妖精

えー、僕のプロフィールには出身地は
書かれていませんが、
僕は名古屋在住、生まれも育ちも名古屋という
生粋の名古屋っ子です。
さて今日は、
アコースティックギター、一本で
精力的にライブ活動を続けておられる
シンガーソングライター、KEYNA(ケーナ)さんに会ってきました。
そもそも事の発端は、
以前僕がやっていたYoroZooという音楽SNSで知り合った、
影丸さんという方と
名古屋でお会いする
ということからはじまります。
影丸さんは名古屋で行なわれる
音楽イベントの裏方さんとして、
KEYNAさんは、
その音楽イベントに出演するために
名古屋にやって来たのですが、
実はこの二人、親娘なんです。
父親である影丸さんは、まだ数日名古屋にいるのですが、
娘さんであるKEYNAさんは、すでに前日にライブを終え
今日これから、東京に帰るということで、
帰りの新幹線の待ち時間を利用して
僕は、影丸さんとKEYNAさんと会う事になりました。
そういう訳でありまして
今日という日、縁あって僕の人生のひと時と
KEYNAさんの人生のひと時と(もちろん影丸さんの人生とも)が
交錯する事となったのです。
正直言って、
僕は今、精神を病んでいるし
そもそも人見知りが激しく、非社交的な面があるので、
波長の合わない人を目の前にすると、
ピシャっと心の窓を閉めてしまうタイプの人間なのですが、
この親娘とは波長が合って、
今の僕は心を開いて彼らに接していると
自分でもはっきり実感できたその感触は
これを書いている今でも僕の記憶に残っています。
精神を病んだ僕の心を開かせたくらいですから、
僕にとっては、よほど波長が合ったんだろうな
なんて思わせる、そんな素敵な出会いでした。
残念ながら今回は僕のスケジュールが合わず
KEYNAさんのライブを見る事は叶わなかったのですが、
KEYNAさん自身も、
かつてあったYoroZooという音楽SNSで
楽曲を配信していた事もあり、
以前から彼女の音楽は何度か聴いていました。
彼女の声から紡ぎ出される歌と、その歌声は
生きる人の「血」の温もりと力を感じる、
それが僕のKEYNAさんの音楽に対する印象です。
で、実際にKEYNAさんに会ってみた印象はというと、
まさに
『この歌にして、この人あり』という感じでした。
人なつっこい関西弁で(関西の人じゃないのですが)
話す20歳の彼女は、
そう・・・、喩えるなら
中央アジアの土の精、もしくは風の精・・・、
何というか、そうした地域で、
いにしえより語り継がれてきた
神話や民話に出てくる土着の
ちょっとおどけた、かわいい妖精のような、
そんな雰囲気を醸し出している素敵な女性でした。
ああ、この子は空と雲と水と、そして大地に愛されているな、と
僕の直感がそう教えてくれました。
彼女が東京に帰る新幹線の出発時間ぎりぎりまで、
僕とKEYNAさんと、その父親である影丸さんと
3人でお話をしていました。
別れの際、
新幹線の出発時間が
本当に時間ぎりぎりだったので、
KEYNAさんが大慌てで
新幹線の改札へ駆け込んでいきました。
その後ろ姿は正に
街から街へ歌を伝える旅をする妖精の姿そのものでした。
そのアコースティックギターを持った妖精は
最後にもう一度こちらを振り返り、
僕と、まだ数日名古屋に残っている
父親である影丸さんに向かって手を振ってくれました。
こちらも手を振り返すと、
それを確認した様子でまた向き直り、
早歩きで新幹線のホームへと向かって消えていきました。
今日はそんな素敵な出会いのあった一日でした。
そしてぜひ一度、この
かわいらしい妖精の力強い歌声を聞いてみてください。
KEYNA Official Website
BGM:「美しきもの」by KEYNA


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