冥土喫茶 – 人間椅子

先日、サバスの新作か
人間椅子のベストかどちらを買うか迷って、
あろうことか(笑)
人間椅子のベストの方を買ってしまいました。

はっきりいって、カッコ良過ぎました。

このバンドの出自が「イカ天」ですし、
なんか流行に乗ったキワモノ、イロモノな
その場だけのバンドのように認識している人も
多いかもしれませんし、
そもそも若い人は人間椅子など知らないと言う・・・。

僕が高校生の頃、「イカ天」ブームというか
空前のバンドブームが起こったのですが、
その辺りからわらわらと出てきたバンドの
ほとんどは正直好きではなかったです。
と同時に、なんか流行ってるからという理由で
ファッションのようにバンドをやっている奴も大嫌いでした。

今でも割と本気で思うのですが、
「本気」をぶつけてこないバンドは大嫌い。
「抜く」ことと「緩い」ことの違いを履き違えて
本気で音楽に向かって、まっすぐ投げ込んでこない奴が嫌い。

たとえそれが凡人の嘲笑を甘んじるような
そんなアーティストでも、
やっている音楽が本気だったら僕にとっては
リスペクトの対象です。

こういうタイプの日本のヘヴィメタルで
同じように一般的にイロモノ扱いされがちな
聖飢魔Ⅱもじつは僕、意外と嫌いじゃないです。
聴くと本気で音楽を追究した痕跡が
聴いて取れるから。

名前はいちいち挙げませんが、
アーティストのふりをしたタレントが
一番許せないですね。
あれはアートへの冒涜だ。

ちょっと話が逸れてしまいましたが
人間椅子に話を戻しますと、
まあ確かにこのバンドの唄い方は
癖が強過ぎて、受け付けない人は
途中で聴くのを止めてしまいかねないだろうな
とは思うのです。

そこを踏みとどまって最後まで聴くと
気付けば後半を過ぎた頃には
絶対ヘッバンしてること間違いないです(笑)

よくスリーピース(Gt,Bs,Drの3人だけ)で
よくこんなに分厚い音がだせるものだと感心していたら、
彼らはチューニングを1音半下げているらしいのです。

どうりでベターッと粘り気のある重低音が出る筈だと
納得してしまいました。
輪ゴムを引っ張ったり緩めたりしたときの状態を
思い浮かべれば分かりますよね。

この曲は僕の買ったベストには収録されていませんでしたが、
ギターがとにかくカッコいい!
というか、バンド自体の演奏のクオリティが非常に高い。

何故か日本だと本物の「本物」は認められないですよね。
本物っぽい「偽物」にはキャーキャー言うくせに。

イントロ、頭の1発目で
重いストレートのパンチを喰らいます。
このギターリフを聴いて本気じゃないとは
まず思えないと思います。

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